ボランティア活動の準備
被災地へボランティアに行く前に~キーワードは「自分」です~
被災地へボランティアに行くためには、自分自身でも様々な準備をしておかなければいけません。被災地は、被災された方々を中心に動いています。なるべく被災地(被災者)に迷惑を掛けないためにも、自分で現地に行き、ボランティアを行い、そして自分で帰る、この自己完結のサイクルを念頭に置くことが、まずは最初の準備だといえます。
1. 被災地の情報を収集する
近年では、インターネットやテレビ等で、被災地のボランティア情報を紹介することが多くなってきました。現地の気象状況や交通手段、必要なボランティア数などを調べた上で、行くべきか、あるいは行く必要がないかを判断してください。
被災地や被災地ボランティアセンターのHPを見ると現在のボランティア募集状況が確認できます。募集も【市内・町内の方のみ】や【県内の方のみ】、【県外から広く募集】などニーズ(ボランティア依頼)の状況によって制限している場合がありますのでお気をつけください。
※収集する上で、安易に直接現地の災害ボランティアセンターに電話をする事は、あまり芳しくありません。現地のHPなどで最新のボランティア募集情報を取ることができます。また不明な点は自分が住む所の社会福祉協議会にご連絡してみてください。
2. ボランティアの参加方法
県内でも様々な方法でボランティアに参加できるようになりました。特に、NPO等でやっているボランティアは、バスを手配してみんなで行ったり、できる期間に応じたプランがあったりと、「行く側の」ニーズに応じた工夫がなされているようです。自分にあった方法を見つけて活動にご参加下さい。
- 個人・グループで直接被災地のボランティアセンターに行って参加する。
- 県内の、NPO・ボランティアグループ等が呼びかけるボランティアに参加する。
- 勤務先・所属団体等のボランティアに参加する。
3. 被災地外でのボランティア活動
どうしても被災地にいけない方でも、間接的にボランティアできる手段はあります。
(1) 募金をする
災害が発生すると、関係機関やボランティア団体等で支援金等の名前で募金の募集があります。地元の社会福祉協議会でも募金を募集していますので、お問い合わせ下さい。
例えばこんな募金がありあます
日本赤十字社や赤い羽根共同募金会が行なう災害義援金などがあります。
※義援金とは集まったお金が被災者に直接届く募金です。
(2) 物資を送る
必ず送り先が今、何を、必要としているか確かめた上で送ってください。近年では、救援物資の受付をしていない災害ボランティアセンターが多いです。それは、過去の災害において必要以上の救援物資が送られてきたことで、その配給や保管に多くの労力が使われてしまった反省もあるようです。
(3) 現地へ行くボランティアグループの支援をする
ボランティア団体等に車輌の提供・レンタルすることや、場所の提供等を行なうことも、間接的ではありますが1つの支援であると考えます。企業・団体等においても、社会貢献の1つとして災害時の支援が方針として盛込まれるケースが多くなってきました。
準備するもの
情報が集まり、今度は被災地へ行くための準備を行います。近年では、大きな災害が発生しても1~2日程度で現地の商店が開店していることがありますが、基本的に自分が必要とするものは自宅から携行してください。現地での飲食物などはもちろん自分持ちですが、出来るだけ被災地でない場所で購入して持参していくといった配慮も大切です。(現地調達をすると被災者の方が必要としている分がなくなってしまう為)
以下は一般的な準備品のリストになりますので、参考にしてください。
服装 | 動きやすい服装(暑くても長袖長ズボン)、帽子、ジャンパー、軍手・革手袋・ゴム手袋(それぞれ支援の内容に応じて)、ヘルメット 、長靴、踏抜き防止インソール 等 |
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携行品 | 懐中電灯、カッパ、折りたたみ傘、電池、ごみ袋、携帯ラジオ 等 |
食料品 | 飲料水、自分が数日間食べる食料 等 |
生活品 | タオル、救急用品(傷薬、痛み止め、ガーゼ、テープ)ティッシュ 等 |
その他 | お金、保険証、携帯電話、携帯充電器、地図、筆記用具、メモ 等 |
※その他連泊される場合には、寝袋なども必要です。
※災害時ボランティアに必要なものの多くは、スーパー等の「キャンプ用品」売り場や、アウトドアショップ等に置いてある場合が多いです。
被災地へ行く前にもう一度確認してください
1. ボランティア自身について
食事・宿泊場所
基本的に食事・宿泊場所は用意していないので、自分自身で手配してください。自己負担です。
食事も現地のコンビニなどで買えばいいだろうと思いがちですが、被災地では、物資(食料含め)が不足している場合があります。
外から支援に入る為のボランティアが、被災地者の貴重な物資を取ってしまうという本末転倒なことになりかねません。
出来るだけ、被災地に入る前に食料など必要な物は用意して現地に入るように心がけましょう。
また、避難所に宿泊して長期でボランティアを希望される方もいますが、避難所は被災者の方が非難する場所であってボランティアが宿泊する場所ではないので、ご注意下さい。
なお、宿泊場所の手配や紹介などはボランティアセンターでは行っていないので、ご自分でお調べいただき予約等を行ってください。
交通手段
行くための手段は自分で確保してください。交通費は自己負担です。災害によって高速道路の利用料金が減免になる場合もあります。
ボランティア保険
ボランティア保険は、(社福)全国社会福祉協議会が加入者となり、ボランティア活動中のケガや事故等に関して(もちろん災害ボランティアも)補償する保険です。被災地の災害ボランティアセンターで登録するときに一緒に加入し、加入していない場合はセンターへの登録ができません。被災地で加入する場合は無料で加入できる場合が多いです。自分が住む社会福祉協議会で加入が出来る場合があります。その場合有料になってしまいますが、被災地へ行くまでの事故等も補償され、現地での手続きの軽減にもなります。
その他
被災地へ行く前に職場や家族に行くことを伝え、心配をかけないようにしてください。「ボランティア証明」は、被災地の災害ボランティアセンターで発行している場合もありますが、発行しない場合もあるのでご注意下さい。
2. 被災地についてから
被災地の災害ボランティアセンターへ行き、登録手続きをしてください。災害ボランティアセンターで登録を済ませたからといって、すぐに活動ができるわけではありません。その日のボランティアの人数や、ニーズ(して欲しいこと)の数によって、当然ボランティアに依頼する活動の件数も変化してきます。すぐに活動に入れないからといって憤慨せず、お待ちください。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは益子町社会福祉協議会です。
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- 2018年5月22日
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